

▶︎覚えている太陽
名前:月蝕ヒダカ
ヒカゲを迎えにきた太陽。
ヒカゲのことを心から愛している。ヒカゲを虐めて、壊して愛して、守らせて欲しいと思っている異常者である。
人間は矮小で愚かで気持ち悪くて愛おしいと思っている。
受肉した骨格の自我が強すぎるがあまり、容姿や性格が受肉元とにかよっている。
太陽本体から産まれた火の子が受肉した姿
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太陽は覚えている。受肉元の記憶も、受肉元がなにをしたのかも全て覚えている。
月が受肉してから500年後に地球に降りてきた太陽の化身。
太陽は探していた、月から落ちたカケラを。
太陽は月に執着していた。自身がいないと輝くことすらできない月に、いとおしすら感じていた。
太陽よりも地球よりも、小さい月に太陽は会いたくなった。
そんな時、月のカケラが地球に落ちた。滅びかけていた地球に落ちた月のカケラを見て、太陽は追いかけたくなった、だから、会いに行くために、そばに置いておくために500年間準備して、受肉した。
受肉した時だ、受肉元の体の記憶が体を蝕んだ、■■■への渇望、愛情、庇護、殺意、全てが体を包み込んだ。頭の中に受肉元がいる。太陽はソレを見て、あぁ、こいつも同じなんだと理解した。
同じ、自身が月に執着するように、ソレも■■■に恋焦がれて会いたいんだと、太陽は面白そうに笑った。
やっと月に会えたと思った、なのに、朝日が登れば死んだように眠りについてしまう。
名前を呼んでも、目を開くことはなかった。
だから、手を握った。太陽よりも小さい手、爪は綺麗に切りそろえられている。
耳を触れば、飾りが揺れる。
太陽は思った、この瞬間だけなら月は自分だけのものだと。その綺麗な瞳に自身を映さなくてもいい、その綺麗な口で太陽の名前を呼ばなくてもいい、なぜなら、太陽と月はずっと永遠に離れられないのだから、月が輝こうとする時、太陽は現れる。身も心もすべて自身で蝕んで離れないようにしよう。月が眠り、全てを覚えていなくても、身体に焼き付けよう。太陽がいかに月を愛しているかを。
◾︎受肉元の記憶◾︎
愛してる。愛してる愛してる愛している。
僕の唯一、僕の生きる意味、僕の全て!
なのに、置いていった。知ってたよ、君が僕のことを良き理解者としか思ってないことも、君が君自身のことを嫌いで消えたかったことも、言ってくれたら一緒に逃げたのに、ずっと一緒だと約束したのに。
だから、殺した。最後の最後に。1人にしてごめんだなんて君はそう言ったけど。
本当はね、僕の手で、君を殺せて嬉しかったんだよ。やっと捕まってくれたんだって、でもね、後悔もあったんだよ。
死でしか、救いを与えられなかった事。
君を本当に救えなかったのは僕なんだね。
受肉元:オルフィー
1度目の崩壊した世界でジェイを殺した。
死して尚、ジェイにすがりついている。
ヒカゲが受肉している事も何もかも知っている。そして、ヒカゲがどこにいるのかもわかる。(ジェイが受肉元であるため)
ヒダカの事はそんなに好きではないが、似たもの同士ではあるため、興味は無い。
ヒダカの7割の人格を占領しているくらい、気持ちも自我も重たい。
ヒカゲもジェイの一部として認識している。
