

▶︎眠る月
名前:蝕月ヒカゲ(しょくげつ)
月からおちてきた一部。海におちたところ、海の中の人骨らしきものに受肉した。
本体の受肉ではないため、人骨の完全再現とまではいけなかったので、石や不純物で補って永い時をへて、人型になった存在。
大昔からいきているので、伝承や古事記をあさると眠る月についてそれらしいことが書いてある。
傲慢でプライドが高い。プライドが高いくせに無知、知能的には性行為を知らない小学1年生レベル。会話はできるが、高い会話レベルを求めるのであればやめておいた方がいい。
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眠る月は焦がれている。自身を落とした空に浮かぶ月に焦がれている。
今から1000年も前、それはおちてきた。一度滅びた地球に。
眠る月は昔から今までずっと月に戻りたいと、願っていた。月の一部でしかない自身の記憶は断片的で、覚えのない記憶が頭に流れてくることもある。
不完全が故に、人のこころも覚えていってしまった。悲しくて泣く、嬉しくて笑う、嫌なことがあれば怒るし、愛おしいと感じることもできる。
眠る月は、感情を覚えた。
眠る月は、太陽が出る頃に眠り、月が出る頃に起き、月の満ち欠けで瞳が変わる。
その神秘性に焦がれた人間がいた。焦がれた人間によって、眠る月は神の使いとして崇められていた。
感情を覚えていた眠る月は、人間が救われるならと喜んで神の使いとしてその身を捧げた。
だが、一部の人間は眠る月を崇める人々を、異様だと、異端だと殺し始めた。
眠る月はそれを呆然と見ていた、見ることしか出来なかった。
人間同志の殺しあい、赤子が産まれたと喜んでいた夫婦も、不完全な自身を綺麗だと言ってくれた男も、読み書きを教えてくれた婆様も、みんな、目の前で殺された。
その場で項垂れていれば、眠る月に言葉をかけた人間がいた。
「あんたがここにこなければ!私の母さんはしななかった!!!!!」
昨日まで笑って眠る月に会いにきていた子供にそう投げかけられた。
泣いている、悲しんでいる、怒っている。恨んでいる。
自分が、ここにいたから、悲しませてしまった。だから眠る月はその場から逃げた、燃え盛る自分の居場所を背に、背後から聞こえてくる子供の怒号に聞こえないフリをして。
空に浮かぶ月を眺めながら、刺されていないのに痛む胸に手を当てた。
眠る月は考えて、思いついた。
もう人間と関わってはいけない、自身は異端だから、だから、そう振る舞うと決めた。
悪童のように、自己中心的に傲慢に、人に嫌われるように、自分もさぞ人間が嫌いだと振る舞おう。知らない、何も知らないように。誰にも仮面を暴れないように。
【蝕月ヒカゲ-しょくげつ】
年齢 :20代前半に見える
身長 :180後半
誕生日:8月14日
一人称:俺
二人称:貴様
好きなこと:月をみること
嫌いなこと:太陽が昇ること
概要
いつも目を見開いて、夜空を見つめている謎が多い青年。
太陽が昇ると消えてしまうため、いつも太陽を憎んでいる。
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月に戻るためなら、この身がどうなってもいいと、思っているが、首を絞められるとフラッシュバックを起こして、人格がぐちゃぐちゃになってしまう。
■受肉元の記憶■
幼馴染がいた。そいつは俺のことをずっとずっと守ってくれた、なのに俺は怖くて逃げた。
死にたくて消えたくて。ずっと謝りたかった、一人にさせて、ごめんと一言いいたかった。
受肉元:ジェイ
一度目の崩壊した世界でオルフィーに殺された。
ヒカゲの骨格に染み付いた記憶のおかげで人格として存在はしているが、表に出てくる気はなく、ヒカゲの記憶に一部蓋をしてしまっている。(不本意)
本来ならばとっくに消えているが、ヒカゲが見てきた全てをジェイも見てきているので、ヒカゲを守るために消えずにいる。
首には絞められたあとがある。
